ラム


タイプ

ヘヴィ・ラム 糖蜜に、前回蒸溜された際の廃液(ダンダー)を加え、複雑発酵を起こさせたうえ、単式蒸溜器で蒸溜。オークの焦げ樽で三年以上熟成。

ミーディアム・ラム 糖蜜だけを原料(おそらくダンダーによるのではなく純粋培養酵母で発酵)に、単式蒸溜器で作る。

ライト・ラム 糖蜜を純粋培養酵母で発酵させ、連続式蒸溜器で蒸溜。


ダーク・ラム
ゴールド・ラム
色はオーク樽の樽熟によってつく。
カラメルによる着色のものもある。
ホワイト・ラム
古樽で熟成させたうえで、活性炭で脱色したもの。
グラスライニングのタンクで熟成させたもの。
樽熟成しないもの。

*1g瓶には製菓用が多い。


フランス領マルチニック島 ミーディアム・タイプ
*agricole=自家農園の砂糖黍を絞り、新鮮なジュースを醗酵、蒸溜したものに付けられる形容詞。要するに砂糖を採った絞り粕ではないということ。
*Grappe Blanche:白い房。樽熟成しないホワイト・ラム。

1765 Saint James *agricole ダンダー発酵、単式蒸溜機で二回蒸溜。
La Mauny 7年 *agricole
フォール・ド・フランス市
1779 Dillon(Bardinet) Tres Vieux 12年 45度 *agricole
ル・フランソワ
1887 Clement 6年 *agricole 連続式蒸溜機
サン・ピエール町
Montagne Pelee年号 *agricole
ル・カルベ村
J.Bally 年号 *agricole
フランス
Duquesne 10年
ボルドー市
Negrita(Bardinet) 製菓用
Bonnal 製菓用
ル・アーヴル
Valois 製菓用


ハイチ(旧フランス領) ミーディアム・タイプ
1862 Barbancourt 15年


ブラジルのピンガ(アグアルデンテ・デ・カナ)
すべての銘柄が、砂糖黍の絞り汁をそのまま発酵蒸溜したもの。

Nega Fulo
Pirassnunga 51
Velho Barreiro 41度
Tatuzinho
Pontal


旧スペイン領グアテマラ
Ron Botran 12年
Ron Zacapa 23年 砂糖黍の絞り汁をそのまま発酵蒸溜。


旧英領ガイアナ(Guyana)
1804 Demerara


イギリス連邦自治領ジャマイカ ヘヴィ・タイプ 焦げ樽
キングストン市
1825 Appleton 12年 (Old Jamaica という製菓用ブランドもある)
1889 Coruba
Bonanzagram
Captain's Reserve
イギリス
Myers's
Alfred Lamb's


イギリス領ヴァージン・アイランド
British Navy [原酒はガイアナ(旧英領)、トリニダード、バルバドス(英連邦)]


イギリス領バミューダ島
ハミルトン市
1862 Bacardi (創業はキューバ) ライト・ラム


イギリス連邦トリニダード・トバゴ(Trinidad and Tobago)
1919 Fernandes ライト・ラム


オランダ領アルバ島
フレンスブルク市
1868 Hansen


プエルト・リコ(アメリカの自由連合州) ライト・ラム
カムイ町
1860 Ronrico
ボンセ
Serralles 社 Don Q
Captain Morgan Rum社


アメリカ領ヴァージン諸島セント・クロイ島
Carioca (シェンレー系)


キューバ ライト・ラム
1878 Havana Club 3年、5年、7年


フィリピン
マニラ市
1902 Tondena


インド
モハン・ミーキン社のOld Monk 7年


モーリシャス島
Green Island


バハマ、メキシコなどでも生産されている。


インドネシア、バタヴィア地方
バタヴィア・アラックは砂糖黍を原料としている。


ラムの評価

Havana Club Gold 5年 40度 2780円 軽く、中身の薄い酒。

Ronrico White 40度
飲みごたえのあるホワイトラム。このホワイトラムにはいわゆるラムの香りは全くない。質感は非常に濃厚で充実した味わい。原料に由来する微かな甘味を感じる。→本当に原料に由来する甘味?加糖しているのではないのか?

Myers's 40度 悪くはないがまだまだ荒削り。熟成の余地あり。

Saint James Imp*rial Plantation Rhum Blanc 40度 3000円
強烈な癖。ラムとは本来こういうものだと知るために、一度飲む必要のある酒。
Velho Barreiro程は甘くない?基本的には同じ味。

Velho Barreiro 41度 良酒倉庫
なんとも旨い。甘やかな旨味が本当にたっぷりとある。不快な引っ掛かりなど微塵もない。熟成が永いとも思えない、蒸溜技術がよほど秀れているのであろう。
これは蒸溜後の製品に加糖しているのではないであろうか?机に垂らして蒸発させると、跡がべとべとする。

Dillon Tres Vieux 1975年製造 12年 45度 *agricole 4000円 大越
ラムとはこんなにも繊細なものであったのかと全く感じ入る一品。「下手なコニャックよりも」と誰かが言う声がすぐにも聞こえてきそう。これにはコニャックに共通するものがある。やはりフランス人が作った酒である。だがそれ故に僕は、コニャックに対する不満と同じ不満を、このデリカな酒にもぶつけたいのである。これは甘い。いくら砂糖黍が原料とはいえ蒸留したアルコールが甘いはずはないから、おそらくこれも砂糖を添加しているのであろう。僕はこのフランス人形(もっと巧い比喩はない?)のようなのでない、もっと厳しいラム酒を飲んでみたい。

Captain Morgan Original Spiced Rum with Spice and other Natural Flavors, 35%,
ハッピーマート 1185円
これはひどいものを買った。ラム本体の味としてはこくが無く、ラム特有の甘さがある。そしてスパイス味というよりは、薬品ぽい感じがする。

2002/02/22
Ron Zacapa Centenario, 23年ものをブレンド、 40%, 750ml 3580円(Always)
「砂糖黍の絞り汁をそのまま発酵蒸溜。」
これはまたラム酒について新たな知見を開くものであった。紹興酒のような色と濃度。甘さを感じるのは醗酵の残りか、後からの添加か。上のCaptain Morganとの連続性を認識した。つまりこれをある程度人工的にこしらえたのが、Captain Morganであろう。
これはガテマラの人たちにとっては、贅沢な飲み物であるのだろう。
熟成はどのような方法で行っているのか。おそらく甕であろうが。

2002/05/26
Rhum Vieux Agricole, AOC Martinque, Trois Rivieres, 1991, 42度, 蔵人4580円
アルコール辛い。Dillon Tres Vieuxのようなコニャックに近い甘さや繊細さを感じない。

2003/9/15
Fernandes 19 (Trinidad and Tobago) 40度 1170円(Always花島)

2003/9/15
Ronrico Spiced Rum, 32.75度 1280円(Always花島)
ほんのりしたミルクのような甘さが耐えがたい。
Captain Morgan Original Spiced Rumの方がずっと飲めた。

2003/9/15
Lemon Hart Demerara, 75.5度 2380円(Always花島)


清水真哉の酒

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